第だい38回かい 過去問かこもんと解説かいせつ:認知症にんちしょうの理解りかい

問題もんだい81〜90(10問もん)。すべての 漢字かんじに ふりがなを 付つけました。

更新日こうしんび:2026年ねん11月がつ6日むいか

この科目群かもくぐんについて

第だい38回かいの 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんで、「認知症にんちしょうの理解りかい」は パートBに 入はいっていて、問題もんだい81〜90の 10問もん でした。

合格ごうかくするには、総得点そうとくてんの 合格基準ごうかくきじゅん(第だい38回かいは 125点てんのうち 64点以上てんいじょう)を 満みたし、さらに 11の 科目群かもくぐん すべてで 得点とくてんが あることが 必要ひつようでした。くわしくは 合格基準ごうかくきじゅんの 記事きじ を 見みてください。

問題もんだいと 正答せいとうは、社会福祉振興しゃかいふくししんこう・試験しけんセンターが 公開こうかいしている 第だい38回かいの 試験問題しけんもんだいと「合格基準ごうかくきじゅん・正答一覧せいとういちらん」に よります。問題もんだいの 文ぶんは 変かえていません。

解説かいせつは PassQuest が 独自どくじに 書かいたもので、社会福祉振興しゃかいふくししんこう・試験しけんセンターとは 関係かんけいが ありません。

法律ほうりつや 制度せいどは、試験しけんの あとに 変かわることが あります。新あたらしい 情報じょうほうも、公式こうしきの 案内あんないで 確たしかめてください。

問題もんだいの一覧いちらん

問題もんだいを 読よんで、自分じぶんで 答こたえを 決きめてから「答こたえと解説かいせつを見みる」を 開ひらいてください。

問題もんだい81

次つぎの記述きじゅつのうち,認知症にんちしょう(dementia)のある人ひとにみられる妄想もうそうの説明せつめいとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1自分じぶんでしまい忘わすれた物ものが見みつからず,誰だれかが盗ぬすんだと思おもい込こむのは,嫉妬妄想しっともうそうである。
  2. 2孫まごと会あって話はなしをしたにもかかわらず,孫まごにずっと会あわせてもらえていないと主張しゅちょうするのは,カプグラ症候群しょうこうぐんである。
  3. 3介護支援専門員かいごしえんせんもんいん(ケアマネジャー)と妻つまが話はなしているのを見みて,妻つまの浮気相手うわきあいてだと思おもい込こむのは,幻まぼろしの同居人どうきょにんである。
  4. 4家族かぞくなど身近みぢかな人ひとがよく似にた偽物にせものと入いれ替かわっていると主張しゅちょうするのは,被害妄想ひがいもうそうである。
  5. 5身体的疾患しんたいてきしっかんがないにもかかわらず,自分じぶんが病気びょうきだと思おもい込こむのは,心気妄想しんきもうそうである。
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正答せいとう:5

正解せいかいは5です。心気妄想しんきもうそうは、体からだに病気びょうきがないのに「自分じぶんは重おもい病気びょうきだ」と強くつよく思い込おもいこむものです。うつ状態じょうたいや認知症にんちしょうのある人ひとにもみられます。訂正ていせいしようとするより先さきに、不安ふあんな気持きもちを理解りかいすることが大切たいせつです。否定ひていせず背景はいけいを探さぐり、安心あんしんできる関かかわりで訴うったえを受け止うけとめます。
1.しまい忘わすれた物ものを誰だれかが盗ぬすんだと思い込おもいこむのは、物盗ものぬすられ妄想もうそうです。
2.会あったのに会あわせてもらえないと主張しゅちょうするのは、被害妄想ひがいもうそうにあたります。
3.妻つまが浮気うわきしていると思い込おもいこむのは、嫉妬妄想しっともうそうです。
4.身近みぢかな人ひとが偽物にせものと入れ替いれかわったと主張しゅちょうするのは、カプグラ症候群しょうこうぐんです。
5.正解せいかいです。

問題もんだい82

次つぎの記述きじゅつのうち,認知症にんちしょう(dementia)の人ひとへの取とり組くみとその説明せつめいとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1本人ほんにんミーティングでは,当事者とうじしゃたちが語かたり合あい社会しゃかいに発信はっしんも行おこなう。
  2. 2認知症初期集中支援にんちしょうしょきしゅうちゅうしえんチームは,要介護認定ようかいごにんていを行おこなう。
  3. 3若年性認知症支援じゃくねんせいにんちしょうしえんコーディネーターは,認知症にんちしょう(dementia)の診断しんだんを行おこなう。
  4. 4認知症疾患医療にんちしょうしっかんいりょうセンターは,地域ちいきケア会議かいぎを開催かいさいする。
  5. 5認知症にんちしょうカフェは,認知症介護指導者にんちしょうかいごしどうしゃを養成ようせいする。
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正答せいとう:1

正解せいかいは1です。本人ほんにんミーティングは、認知症にんちしょうのある本人ほんにんどうしが集あつまって思いやおもいや希望きぼうを語り合かたりあい、その声こえを社会しゃかいに発信はっしんしていく取り組とりくみです。支援しえんされる人ひととしてだけ見みるのではなく、本人ほんにんの言葉ことばを中心ちゅうしんに置おく姿勢しせいが、地域ちいきの理解りかいと共生きょうせいを進すすめます。
1.正解せいかいです。
2.認知症初期集中支援にんちしょうしょきしゅうちゅうしえんチームは早期そうきの受診じゅしんや支援しえんにつなげる役割やくわりで、要介護認定ようかいごにんていは行おこないません。
3.若年性認知症支援じゃくねんせいにんちしょうしえんコーディネーターは相談そうだんや関係機関かんけいきかんの調整ちょうせいを行おこない、診断しんだんはしません。
4.地域ちいきケア会議かいぎを開ひらくのは、主おもに地域包括支援ちいきほうかつしえんセンターです。
5.認知症にんちしょうカフェは本人ほんにんや家族かぞく、地域ちいきの人ひとが集あつまる場ばで、指導者しどうしゃの養成ようせいは行おこないません。

問題もんだい83

次つぎの記述きじゅつのうち,認知症にんちしょう(dementia)の行動こうどう・心理症状しんりしょうじょう(BPSD)に該当がいとうするものとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 110分ふん前まえに施設職員しせつしょくいんが挨拶あいさつしに来きたことを,覚おぼえていない。
  2. 2病院びょういんにいるのに,自宅じたくにいると思おもっている。
  3. 3通所介護つうしょかいご(デイサービス)を利用中りようちゅうに,出口でぐちを探さがして歩あるき回まわる。
  4. 4薬くすりを処方しょほうされても,服薬管理ふくやくかんりができない。
  5. 5入浴にゅうよくを促うながすと,湯ゆにつかるだけで出でてくる。
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正答せいとう:3

正解せいかいは3です。BPSD(行動こうどう・心理症状しんりしょうじょう)は、不安ふあんや体調たいちょう、まわりの環境かんきょうの影響えいきょうで出でてくる症状しょうじょうです。デイサービスの利用中りようちゅうに出口でぐちを探さがして歩き回あるきまわるのは、帰かえりたい気持きもちや不安ふあんからくる行動こうどうで、BPSDにあたります。理由りゆうを想像そうぞうし、安心あんしんできる環境かんきょうを整ととのえる対応たいおうが有効ゆうこうです。
1.少すこし前まえのあいさつを覚おぼえていないのは記憶障害きおくしょうがいで、中核症状ちゅうかくしょうじょうです。
2.今いまいる場所ばしょが分わからないのは見当識障害けんとうしきしょうがいで、中核症状ちゅうかくしょうじょうです。
3.正解せいかいです。
4.服薬管理ふくやくかんりができないのは、中核症状ちゅうかくしょうじょうによる生活行為せいかつこういの低下ていかです。
5.入浴にゅうよくの手順てじゅんを順序じゅんじょよく行おこなえずに、湯ゆにつかるだけで出でてくるのは、実行機能障害じっこうきのうしょうがい(中核症状ちゅうかくしょうじょう)と考かんがえられます。

問題もんだい84

次つぎの記述きじゅつのうち,アルツハイマー型認知症がたにんちしょう(dementia of the Alzheimer’s type)の説明せつめいとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1古ふるい記憶きおくから障害しょうがいされ,徐々じょじょに新あたらしい記憶きおくも障害しょうがいされる。
  2. 2認知機能にんちきのうが変動へんどうすることが特徴的とくちょうてきである。
  3. 3ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作にちじょうせいかつどうさ)の障害しょうがいは,重度期以降じゅうどきいこうに認みとめられる。
  4. 4見当識障害けんとうしきしょうがいは,中期以降ちゅうきいこうに認みとめられる。
  5. 5記憶障害きおくしょうがいは,初期しょきから認みとめられる。
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正答せいとう:5

正解せいかいは5です。アルツハイマー型認知症がたにんちしょうは、初期しょきから新あたらしいことを覚おぼえられない記憶障害きおくしょうがいがあらわれます。少すこし前まえの出来事できごとから忘わすれやすく、不安ふあんが増ふえやすいので、手てがかりを増ふやして「できる形かたち」に整ととのえる支援しえんが大切たいせつです。
1.記憶きおくは新あたらしいものから障害しょうがいされ、古ふるい記憶きおくは比較的ひかくてき長くながく保たもたれます。
2.認知機能にんちきのうが日ひによって大おおきく変動へんどうするのは、レビー小体型認知症しょうたいがたにんちしょうの特徴とくちょうです。
3.ADLの障害しょうがいは重度期じゅうどきを待またず、中期ちゅうきごろから少すこしずつあらわれます。
4.見当識障害けんとうしきしょうがいは初期しょきから、時間じかんが分わからなくなる形かたちであらわれます。
5.正解せいかいです。

問題もんだい85

次つぎのうち,レビー小体型認知症しょうたいがたにんちしょう(dementia with Lewy bodies)の症状しょうじょうとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1ノンレム睡眠行動障害すいみんこうどうしょうがいによる大声おおごえ
  2. 2自律神経症状じりつしんけいしょうじょうによる起立性低血圧きりつせいていけつあつ(orthostatic hypotension)
  3. 3聴覚認知機能ちょうかくにんちきのうの障害しょうがいによる幻聴げんちょう
  4. 4側頭葉そくとうようの萎縮いしゅくによる意味性失語いみせいしつご
  5. 5嚥下機能えんげきのうの促進そくしんによる食欲増加しょくよくぞうか
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正答せいとう:2

正解せいかいは2です。レビー小体型認知症しょうたいがたにんちしょうでは、はっきりした幻視げんしや認知機能にんちきのうの変動へんどう、パーキンソン症状しょうじょうに加くわえて、自律神経じりつしんけいの症状しょうじょうがみられます。血圧けつあつを調整ちょうせいする力ちからが弱よわくなるため、立ち上たちあがったときに血圧けつあつが下さがる起立性低血圧きりつせいていけつあつが起おこりやすく、転倒てんとうに注意ちゅういが必要ひつようです。
1.みられるのはノンレム睡眠すいみんではなく、レム睡眠行動障害すいみんこうどうしょうがいで、夢ゆめに合あわせて大声おおごえを出だしたり動うごいたりします。
2.正解せいかいです。
3.特徴的とくちょうてきなのは幻聴げんちょうではなく、人ひとや動物どうぶつがはっきり見みえる幻視げんしです。
4.側頭葉そくとうようの萎縮いしゅくによる意味性失語いみせいしつごは、前頭側頭型認知症ぜんとうそくとうがたにんちしょうでみられます。
5.嚥下機能えんげきのうはむしろ低下ていかしやすく、食欲しょくよくが増ふえるわけではありません。

問題もんだい86

次つぎのうち,認知症にんちしょう(dementia)の人ひとの生活せいかつをアセスメントするうえで,身体的要因しんたいてきよういんに含ふくまれる項目こうもくとして,適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1性格せいかく
  2. 2居住環境きょじゅうかんきょう
  3. 3人的環境じんてきかんきょう
  4. 4IADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作しゅだんてきにちじょうせいかつどうさ)
  5. 5社会しゃかいとのつながり
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正答せいとう:4

正解せいかいは4です。IADLは、買い物かいものや調理ちょうり、お金かねや薬くすりの管理かんりなど、生活せいかつを支ささえるやや複雑ふくざつな動作どうさのことです。本人ほんにんの心身しんしんのはたらきによる生活能力せいかつのうりょくを示しめすため、アセスメントでは身体的要因しんたいてきよういんに含ふくめて考かんがえます。できる・できないだけでなく、環境調整かんきょうちょうせいで補おぎなえる部分ぶぶんを探さがす視点してんも大切たいせつです。
1.性格せいかくは、本人ほんにんの心理的しんりてきな要因よういんです。
2.居住環境きょじゅうかんきょうは、住すまいの状況じょうきょうを示しめす環境かんきょうの要因よういんです。
3.人的環境じんてきかんきょうは、家族かぞくや周まわりの人ひととの関係かんけいを示しめす環境かんきょうの要因よういんです。
4.正解せいかいです。
5.社会しゃかいとのつながりは、社会的しゃかいてきな要因よういんです。

問題もんだい87

認知症にんちしょう(dementia)の人ひとへの環境かんきょうの配慮はいりょに関かんする次つぎの記述きじゅつのうち,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1視覚的認識しかくてきにんしきを容易よういにするために,廊下ろうかの手てすりに色いろをつけて目立めだつようにする。
  2. 2聴覚ちょうかくに影響えいきょうを与あたえるために,ピクトグラム(pictogram)を表示ひょうじする。
  3. 3音おとの選択的聴取せんたくてきちょうしゅの力ちからを高たかめるために,BGM(background music)の音量おんりょうを大おおきくする。
  4. 4穏おだやかに生活せいかつするために,居室きょしつの光ひかりの刺激しげきを強つよくする。
  5. 5落おち着つく空間くうかんをつくるために,居室きょしつを細こまかい模様もようの壁紙かべがみで統一とういつする。
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正答せいとう:1

正解せいかいは1です。認知症にんちしょうのある人ひとは、色いろや形かたちなど目めで見みて分わかる手てがかりがあると、場所ばしょや物ものに気きづきやすくなります。廊下ろうかの手てすりに色いろをつけて目立めだたせると、手てすりが見みつけやすくなり、安心あんしんして移動いどうできます。刺激しげきを増ふやすのではなく、必要ひつような情報じょうほうだけを分わかりやすく示しめすことがコツです。
1.正解せいかいです。
2.ピクトグラム(絵えで示しめす表示ひょうじ)は目めで見みて分わかる工夫くふうで、聴覚ちょうかくへの配慮はいりょではありません。
3.BGMの音量おんりょうを大おおきくすると、必要ひつような音おとが聞き取ききとりにくくなります。
4.強いつよい光の刺激ひかりのしげきは、かえって落ち着おちつかない原因げんいんになります。
5.細こまかい模様もようの壁紙かべがみは見みえ方かたを混乱こんらんさせ、落ち着おちつきにくくなります。

問題もんだい88

次つぎの記述きじゅつのうち,認知症にんちしょう(dementia)の人ひとの遂行機能障害すいこうきのうしょうがいの症状しょうじょうとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1ご飯はんを食たべたことを忘わすれて,ご飯はんをほしいと言いう。
  2. 2包丁ほうちょうの使つかい方かたを忘わすれて,うまく使つかうことができない。
  3. 3食事しょくじが配膳はいぜんされているが,左側ひだりがわのものを残のこす。
  4. 4調理ちょうりの手順てじゅんを順序じゅんじょだてて行おこなうことができない。
  5. 5皿さらの模様もようをおかずと間違まちがえて,スプーンですくおうとする。
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正答せいとう:4

正解せいかいは4です。遂行機能障害すいこうきのうしょうがいは、計画けいかくを立たてて順序じゅんじょよく実行じっこうする力ちからが下さがる症状しょうじょうです。調理ちょうりは、材料ざいりょうをそろえ、火加減ひかげんや順番じゅんばんを組み立くみたてる必要ひつようがあるため、うまく進すすめられなくなります。工程こうていを分わけて示しめし、見通みとおしを持もてるようにすると「できる形かたち」で支援しえんできます。
1.ご飯はんを食たべたことを忘わすれるのは、記憶障害きおくしょうがいです。
2.包丁ほうちょうの使い方つかいかたが分わからなくなるのは、失行しっこうです。
3.左側ひだりがわのものを残のこすのは、半側空間無視はんそくくうかんむしです。
4.正解せいかいです。
5.皿さらの模様もようをおかずと間違まちがえるのは、見みえ方かたの誤あやまり(錯視さくし)です。

問題もんだい89

Aさん(75歳さい,男性だんせい)は,認知症にんちしょう(dementia)で,通所介護つうしょかいご(デイサービス)を利用りようしている。介護福祉職かいごふくししょくが,「今日きょうは何月何日なんがつなんにちでしょうか」と聞きくと,Aさんは,「9月がつ」と答こたえた。介護福祉職かいごふくししょくが,「今朝けさ,Aさんの家いえの庭にわにあじさいが咲さいていましたね」と言いうと,Bさんが,「あじさいが咲さくのは6月がつ?」と答こたえた。介護福祉職かいごふくししょくは,「そうです。今日きょうは6月がつ22日にちです」と言いい,ホワイトボードに日付ひづけとあじさいの絵えを描えがいた。介護福祉職かいごふくししょくが,「6月がつ生うまれの方ほうはいますか」と聞きくが,返事へんじがない。介護福祉職かいごふくししょくは,「今日きょうは6月がつ22日にちですが,あと3日かでAさんの誕生日たんじょうびですね」と伝つたえた。

次つぎのうち,介護福祉職かいごふくししょくが実施じっしした技法ぎほうとして,適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1タッチケア(touch care)
  2. 2アートセラピー(art therapy)
  3. 3リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)
  4. 4ライフレビュー(life review)
  5. 5グリーフケア(grief care)
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正答せいとう:3

正解せいかいは3です。介護福祉職かいごふくししょくは、あじさいの話はなしから季節きせつを伝つたえ、「今日きょうは6月がつ22日にちです」と日付ひづけを伝つたえ、ホワイトボードに日付ひづけとあじさいの絵えを描えがいています。このように、今いまの年月日ねんがっぴや季節きせつなどの現実げんじつの情報じょうほうを分わかりやすく示しめして見当識けんとうしきを助たすける方法ほうほうを、リアリティ・オリエンテーションといいます。
1.タッチケアは、手てや体からだにやさしく触ふれて安心あんしんを伝つたえる方法ほうほうです。
2.アートセラピーは、絵えなどの創作そうさくを通とおして気持きもちを表あらわす方法ほうほうです。
3.正解せいかいです。
4.ライフレビューは、昔むかしの思い出おもいでを語かたり、人生じんせいをふり返かえる方法ほうほうです。
5.グリーフケアは、大切たいせつな人ひとを亡なくした悲かなしみを支ささえる関かかわりです。

問題もんだい90

Aさん(88歳さい,女性じょせい)は,4年前ねんまえに,認知症にんちしょう(dementia)と診断しんだんされた。在宅ざいたくで長男ちょうなんが介護かいごしている。Aさんは,3か月前げつまえから,何度なんどもトイレ以外いがいで排泄はいせつしようとする様子ようすがみられた。長男ちょうなんが繰くり返かえしトイレの場所ばしょを教おしえているが,状態じょうたいは変かわらない。長男ちょうなんはAさんに対たいして,「何回なんかい,同おなじことを言いったら,わかるんだ」と大声おおごえでどなってしまい,その後ごで落おち込こむようになった。また,長男ちょうなんは,「認知症にんちしょう(dementia)がいつまで続つづくのか」「自分じぶんに何なにか問題もんだいがあったのではないか」と言いって,自分じぶんを強つよく責せめている。

次つぎのうち,Aさんの認知症にんちしょう(dementia)を長男ちょうなんが受うけ入いれる過程かていと考かんがえた場合ばあい,このときの長男ちょうなんの心理的特徴しんりてきとくちょうに該当がいとうする段階だんかいとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1ショック期き
  2. 2否認期ひにんき
  3. 3混乱期こんらんき
  4. 4解決かいけつへの努力期どりょくき
  5. 5受容期じゅようき
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正答せいとう:3

正解せいかいは3です。長男ちょうなんは、Aさん(88歳さい,女性じょせい)に何度なんどトイレの場所ばしょを教おしえても変かわらず、「何回なんかい、同おなじことを言いったら、わかるんだ」と大声おおごえでどなり、その後であとで落ち込おちこんでいます。「いつまで続つづくのか」「自分じぶんに問題もんだいがあったのでは」と自分じぶんを強くつよく責せめており、怒いかりと悲かなしみが入いり混まじる混乱期こんらんきにあたります。
1.ショック期きは、診断しんだんを知しって強いつよい衝撃しょうげきを受うけ、何なにも考かんがえられない時期じきです。
2.否認期ひにんきは、認知症にんちしょうであることを認みとめたくない時期じきです。
3.正解せいかいです。
4.解決かいけつへの努力期どりょくきは、気持きもちを立て直たてなおし、対応たいおうを工夫くふうし始はじめる時期じきです。
5.受容期じゅようきは、認知症にんちしょうを受け入うけいれ、その人ひとらしさを認みとめられる時期じきです。

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出典しゅってん

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