この科目群について
第38回の 介護福祉士国家試験で、「医療的ケア」は パートBに 入っていて、問題101〜105の 5問 でした。
合格するには、総得点の 合格基準(第38回は 125点のうち 64点以上)を 満たし、さらに 11の 科目群 すべてで 得点が あることが 必要でした。くわしくは 合格基準の 記事 を 見てください。
問題と 正答は、社会福祉振興・試験センターが 公開している 第38回の 試験問題と「合格基準・正答一覧」に よります。問題の 文は 変えていません。
解説は PassQuest が 独自に 書いたもので、社会福祉振興・試験センターとは 関係が ありません。
法律や 制度は、試験の あとに 変わることが あります。新しい 情報も、公式の 案内で 確かめてください。
問題の一覧
問題を 読んで、自分で 答えを 決めてから「答えと解説を見る」を 開いてください。
問題101
次の記述のうち,バイタルサインを測定するときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1非接触型体温計による測定では,環境温度に注意する。
- 2脈拍の測定では,橈骨動脈に拇指で触れる。
- 3呼吸の測定では,ゆっくりと息をするように伝えてから行う。
- 4血圧測定では,上腕にマンシェットを隙間のないように巻く。
- 5意識レベルは,まず身体を揺さぶって反応をみる。
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正答:1
正解は1です。非接触型の体温計は、部屋の温度や風、日ざしなどの影響を受けやすいので、測る場所の環境に注意が必要です。数値だけで決めず、顔色や汗、いつもの様子と合わせて判断します。
1.正解です。
2.脈は示指・中指・薬指で触れます。拇指(親指)は自分の脈と間違えやすいので使いません。
3.呼吸は意識すると変わってしまうので、伝えずに自然な状態で数えます。
4.マンシェットは、指が1〜2本入るくらいのゆとりをもって巻きます。
5.体を揺さぶるのは危険です。まず声をかけて反応をみます。
問題102
気管カニューレの構造等に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1気管カニューレは,咽頭に挿入されている。
- 2気管カニューレは,交換の必要がない。
- 3カフは,カニューレの上端についている。
- 4カフには,滅菌蒸留水が入れてある。
- 5サイドチューブから,カフの上部の貯留物を吸引することができる。
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正答:5
正解は5です。気管カニューレのサイドチューブからは、カフの上にたまった唾液や分泌物を吸引することができます。たまったものが気管へ流れ込むのを防ぎ、肺炎の予防につながります。構造を知ると、ケアの目的や安全の確認がはっきりします。
1.気管カニューレは咽頭ではなく、気管に入っています。
2.よごれや詰まりを防ぐため、医師による定期的な交換が必要です。
3.カフは上端ではなく、先端に近い部分についています。
4.カフに入れるのは空気で、滅菌蒸留水ではありません。
5.正解です。
問題103
Aさん(85歳,男性)は,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)で,介護老人福祉施設に入所している。ある日,Aさんから,「痰がからんでいて,咳をしても出せない」という訴えがあった。介護福祉士が呼吸回数を確認すると,1分間に22回で,ゴロゴロという音がしていた。看護職からは,右肺に痰が貯留しやすいという情報提供があった。口腔内吸引をすると,粘性の強い透明な痰が吸引できた。
このとき,介護福祉士が喀痰排出を促すためにAさんに行う対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1居室の湿度を30%に保つ。
- 2水分摂取を控えるように伝える。
- 3左側を下にした体位を勧める。
- 4太い吸引チューブに変える。
- 5ベッド上での安静を勧める。
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正答:3
正解は3です。Aさん(85歳、男性)は、右の肺に痰がたまりやすいという情報があります。痰は重力で下に流れるので、たまっている右を上にする左側臥位にすると、痰が出やすくなります。呼吸の回数やゴロゴロという音も続けて観察し、看護職に伝えます。
1.湿度30%は低すぎます。加湿して痰をやわらかくします。
2.水分を控えると痰がかたくなり、かえって出にくくなります。
3.正解です。
4.吸引チューブの太さを、介護福祉士の判断で変えることはしません。
5.安静にしているだけでは、痰は出やすくなりません。
問題104
次の記述のうち,胃の構造として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1幽門から始まり噴門で終わる。
- 2左上方を胃底部といい,食べ物を一時的にためる。
- 3左下方の縁を小弯という。
- 4胃には3つの生理的狭窄部がある。
- 5胃に続く小腸は,空腸という。
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正答:2
正解は2です。胃底部は胃の左上方にあるふくらんだ部分で、食べた物を一時的にためるはたらきがあります。胃の位置や形を知っておくと、吐き気や逆流があるときの姿勢の工夫にも役立ちます。
1.胃は噴門から始まり、幽門で終わります。順番が逆です。
2.正解です。
3.左下方の長い縁は大弯です。小弯は反対側の短い縁をいいます。
4.三つの生理的狭窄部があるのは食道で、胃ではありません。
5.胃のすぐあとに続く小腸は十二指腸です。
問題105
次の記述のうち,ボタン型胃ろうチューブを挿入している利用者に対して,介護福祉士が行うケアとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1胃ろう周囲の皮膚に発赤がある場合は,軟膏を塗布する。
- 21日に2,3回,胃ろうチューブを回転させて,癒着を防ぐ。
- 3胃ろうチューブの抜去予防のため,歩行は避けるように勧める。
- 4胃ろう周囲の皮膚は石けんとぬるま湯で洗浄して,清潔を保つ。
- 5栄養剤を注入する前には,胃ろう部を消毒する。
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正答:4
正解は4です。胃ろうの周りの皮膚は、石けんとぬるま湯でやさしく洗い、清潔にたもつのが基本です。洗ったあとは水分をよくふき取ります。赤みや汁のもれがないかを観察し、変化があれば早めに看護職へ報告します。
1.軟膏を塗るのは医師の指示によるもので、介護福祉士が判断して行うことではありません。
2.チューブを回して確認する管理が行われることはありますが、1日に2、3回という回数は多すぎます。また、これは医療職が行う管理であり、介護福祉士が自分の判断で行うケアではありません。
3.胃ろうがあっても歩くことはでき、活動を制限する必要はありません。
4.正解です。
5.栄養剤を注入する前に、胃ろう部を消毒する必要はありません。
出典
- 社会福祉振興・試験センター「過去の試験問題」
https://www.sssc.or.jp/kaigo/past_exam/index.html - 社会福祉振興・試験センター「第38回 介護福祉士国家試験 合格基準・正答一覧」
https://www.sssc.or.jp/kaigo/past_exam/pdf/no38/k_kijun_seitou.pdf - 社会福祉振興・試験センター「過去問題利用にあたっての留意事項等」
https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html - 社会福祉振興・試験センター「第38回 試験問題(医療的ケア)」
https://www.sssc.or.jp/kaigo/past_exam/pdf/no38/k_pm_05_38.pdf
確かめた日:2026年11月6日
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