第だい38回かい 過去問かこもんと解説かいせつ:総合問題そうごうもんだい

問題もんだい114〜125(12問もん)。すべての 漢字かんじに ふりがなを 付つけました。

更新日こうしんび:2026年ねん11月がつ6日むいか

この科目群かもくぐんについて

第だい38回かいの 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんで、「総合問題そうごうもんだい」は パートCに 入はいっていて、問題もんだい114〜125の 12問もん でした。

合格ごうかくするには、総得点そうとくてんの 合格基準ごうかくきじゅん(第だい38回かいは 125点てんのうち 64点以上てんいじょう)を 満みたし、さらに 11の 科目群かもくぐん すべてで 得点とくてんが あることが 必要ひつようでした。くわしくは 合格基準ごうかくきじゅんの 記事きじ を 見みてください。

問題もんだいと 正答せいとうは、社会福祉振興しゃかいふくししんこう・試験しけんセンターが 公開こうかいしている 第だい38回かいの 試験問題しけんもんだいと「合格基準ごうかくきじゅん・正答一覧せいとういちらん」に よります。問題もんだいの 文ぶんは 変かえていません。

解説かいせつは PassQuest が 独自どくじに 書かいたもので、社会福祉振興しゃかいふくししんこう・試験しけんセンターとは 関係かんけいが ありません。

法律ほうりつや 制度せいどは、試験しけんの あとに 変かわることが あります。新あたらしい 情報じょうほうも、公式こうしきの 案内あんないで 確たしかめてください。

問題もんだいの一覧いちらん

問題もんだいを 読よんで、自分じぶんで 答こたえを 決きめてから「答こたえと解説かいせつを見みる」を 開ひらいてください。

(総合問題そうごうもんだい1)次つぎの事例じれいを読よんで,問題もんだい114から問題もんだい116までについて答こたえなさい。

〔事例じれい〕Aさん(66歳さい,女性じょせい)は,一人息子ひとりむすこと二人ふたりで暮くらしている。会社かいしゃの趣味しゅみサークルや地域活動ちいきかつどうに熱心ねっしんに参加さんかしてきた。半年前はんとしまえに,長年勤ながねんつとめた仕事しごとを定年退職ていねんたいしょくして,継続雇用けいぞくこようで週しゅう2日かの勤務きんむになった。その頃ころから不眠ふみんを訴うったえ,疲つかれやすく気持きもちが落おち込こむ日ひが増ふえてきた。しばらくすると,睡眠中すいみんちゅうに大声おおごえをあげたり,息子むすこの部屋へやまでふらふらと歩あるいてきたり,自室じしつのカーテンの花柄はながらが動うごいて怖こわいと話はなしたりするようになった。近隣きんりんの大学病院だいがくびょういんを受診じゅしんした結果けっか,手足てあしの震ふるえ,小刻こきざみな歩行ほこう,顔かおのこわばりなどがみられ,レビー小体型認知症しょうたいがたにんちしょう(dementia with Lewy bodies)の診断しんだんを受うけた。Aさんは,趣味活動しゅみかつどうや自宅じたくで息子むすこと過すごすことを優先ゆうせんし,これからの生活せいかつを楽たのしみたいと考かんがえて,仕事しごとを辞やめた。そして,安全あんぜんに歩あるく力ちからを維持いじするために介護かいごサービスを活用かつようしようと考かんがえた。Aさんは要支援ようしえん2の認定にんていを受うけて,介護予防通所かいごよぼうつうしょリハビリテーションの利用りようを始はじめた。

問題もんだい114

Aさんの手足てあしの震ふるえは,ある体内物質たいないぶっしつの影響えいきょうによって生しょうじている。

次つぎのうち,その体内物質たいないぶっしつに該当がいとうするものとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1メラトニン(melatonin)
  2. 2ドーパミン(dopamine)
  3. 3アドレナリン(adrenaline)
  4. 4コルチゾール(cortisol)
  5. 5グルカゴン(glucagon)
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正答せいとう:2

正解せいかいは2です。Aさんには手足てあしの震ふるえ、小刻こきざみな歩行ほこう、顔かおのこわばりがみられます。これはパーキンソン症状しょうじょうとよばれ、脳のうの中なかのドーパミンという物質ぶっしつが少すくなくなることで起おこります。レビー小体型認知症しょうたいがたにんちしょうでは、このドーパミンのはたらきが低下ていかしやすいです。
1.メラトニンは睡眠すいみんのリズムを整ととのえる物質ぶっしつで、震ふるえとは関係かんけいが薄うすいです。
2.正解せいかいです。
3.アドレナリンは緊張きんちょうしたときに心拍しんぱくや血圧けつあつを上あげる物質ぶっしつです。
4.コルチゾールはストレスのときに出でる副腎ふくじんのホルモンです。
5.グルカゴンは血糖値けっとうちを上あげるはたらきをする物質ぶっしつです。

問題もんだい115

ある日ひ,送迎そうげいのときに,介護予防かいごよぼう通所リハビリテーションつうしょりはびりてーしょん事業所じぎょうしょのB介護福祉職かいごふくししょくは,息子むすこから,日々ひびの症状しょうじょうに変動へんどうがある母ははを自宅じたくで介護かいごをするときにどのようなことに注意ちゅういすべきか,と聞きかれた。B介護福祉職かいごふくししょくは事業所じぎょうしょで多職種たしょくしゅミーティングを行おこなってから返答へんとうすることにした。

次つぎの記述きじゅつのうち,B介護福祉職かいごふくししょくの息子むすこへの助言じょげんとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1視覚的環境しかくてきかんきょうからの影響えいきょうを防ふせぐために,自室じしつのカーテンを無地むじのものに変更へんこうする。
  2. 2下肢筋力かしきんりょくを維持いじするために,毎日決まいにちきまった時間じかんに同おなじ運動うんどうをする。
  3. 3転倒てんとうを防止ぼうしするために,Aさんの外出がいしゅつの機会きかいを減へらす。
  4. 4夜間やかんは部屋へやをできるだけ明あかるく照てらすために,直接照明ちょくせつしょうめいを用もちいる。
  5. 5着脱ちゃくだつをしやすくするために,ボタン止とめの衣服いふくを使用しようする。
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正答せいとう:1

正解せいかいは1です。Aさんは「自室じしつのカーテンの花柄はながらが動うごいて怖こわい」と話はなしています。これは幻視げんしで、模様もようや影かげが別べつのものに見みえてしまう症状しょうじょうです。カーテンを無地むじにすると、見みまちがえるもとが減へり、Aさんは安心あんしんして過すごせます。
1.正解せいかいです。
2.日々ひびの症状しょうじょうに変動へんどうがあるため、その日ひの体調たいちょうに合あわせて運動うんどうの量りょうや時間じかんを調整ちょうせいします。
3.外出がいしゅつを減へらすと活動かつどうが狭せばまり、これからの生活せいかつを楽たのしみたいというAさんの思おもいに反はんします。
4.直接照明ちょくせつしょうめいは強いつよい影かげをつくり、かえって幻視げんしを招まねくことがあります。
5.手足てあしの震ふるえがあるので、ボタンよりも着脱ちゃくだつのしやすい衣服いふくがよいです。

問題もんだい116

サービス利用開始りようかいしから2か月後げつご,担当介護支援専門員たんとうかいごしえんせんもんいん(介護福祉士かいごふくしし)はモニタリングを行おこなうために,Aさんの自宅じたくを訪おとずれた。Aさんは,「もっとほかの人ひとと交流こうりゅうしたいが,自宅じたくで生活せいかつしながら利用りようできると安心あんしんだ。とにかく息子むすこに心配しんぱいをかけずに一緒いっしょに暮くらしていきたい」と語かたった。息子むすこは,「最近仕事さいきんしごとが忙いそがしくなり,今後泊こんごとまりの出張しゅっちょうもあるので,リハビリ以外いがいのサービスもうまく使つかってほしい」と語かたった。

次つぎのうち,Aさんに利用りようを勧すすめるサービスとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1介護予防認知症対応型共同生活介護かいごよぼうにんちしょうたいおうがたきょうどうせいかつかいご(認知症高齢者にんちしょうこうれいしゃグループホーム)
  2. 2日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょう
  3. 3訪問介護ほうもんかいご(ホームヘルプサービス)
  4. 4介護予防小規模多機能型居宅介護かいごよぼうしょうきぼたきのうがたきょたくかいご
  5. 5介護予防かいごよぼう・生活支援せいかつしえんサービス事業じぎょうの通所型つうしょがたサービス
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正答せいとう:4

正解せいかいは4です。Aさんは「もっとほかの人ひとと交流こうりゅうしたいが、自宅じたくで生活せいかつしながら利用りようできると安心あんしんだ」と話はなし、息子むすこは泊とまりの出張しゅっちょうを心配しんぱいしています。介護予防小規模多機能型居宅介護かいごよぼうしょうきぼたきのうがたきょたくかいごは、通かよい・訪問ほうもん・泊とまりを同おなじ事業所じぎょうしょで組み合くみあわせて使つかえます。自宅じたくでの暮くらしを続つづけながら、交流こうりゅうも泊とまりの不安ふあんも両方りょうほうに対応たいおうできます。
1.グループホームは自宅じたくを離はなれて共同生活きょうどうせいかつをする場ばで、Aさんの希望きぼうに合あいません。
2.日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょうは、おもにお金かねの管理かんりや手続てつづきを手伝てつだう事業じぎょうです。
3.訪問介護ほうもんかいごは自宅じたくでの生活せいかつを助たすけるもので、交流こうりゅうの場ばや泊とまりには対応たいおうしません。
4.正解せいかいです。
5.通所型つうしょがたサービスは通かよいだけで、泊とまりには対応たいおうできません。

(総合問題そうごうもんだい2)次つぎの事例じれいを読よんで,問題もんだい117から問題もんだい119までについて答こたえなさい。

〔事例じれい〕Aさん(85歳さい,女性じょせい,要介護ようかいご1)は,B住居型有料老人じゅうきょがたゆうりょうろうじんホームで暮くらしている。子こどもはなく,親族しんぞくもいない。Aさんは現在げんざい,外部がいぶの事業所じぎょうしょから訪問介護ほうもんかいごサービスを週しゅう2回利用かいりようしている。Aさんは駐車場ちゅうしゃじょうを経営けいえいしていて,毎月まいつきその収入しゅうにゅうがある。最近さいきん,C訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)は,Aさんの居室内きょしつないの冷蔵庫れいぞうこの中なかに同おなじ食材しょくざいがたくさん入はいっていることが多おおく,気きになっていた。ある日ひ,C訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)がAさんに尋たずねると,「近所きんじょのスーパーに買かい物ものに行いくのが楽たのしみだが,冷蔵庫れいぞうこの中なかに何なにがあるのか忘わすれてしまい,同おなじものばかり買かってしまう」と答こたえた。また,「今いまは,毎月まいつき振り込ふりこまれる駐車場収入ちゅうしゃじょうしゅうにゅうの管理かんりができているが,今後管理こんごかんりできなくなることが不安ふあんだ」と話はなした。その後ご,Aさんは,初期しょきのアルツハイマー型認知症がたにんちしょう(dementia of the Alzheimer’s type)の診断しんだんを受うけた。

問題もんだい117

次つぎのうち,Aさんが不安ふあんに思おもっている駐車場収入ちゅうしゃじょうしゅうにゅうの管理かんりについて,訪問介護事業所ほうもんかいごじぎょうしょのサービス提供責任者ていきょうせきにんしゃがAさんに提案ていあんする制度せいどとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1成年後見制度せいねんこうけんせいど
  2. 2生活保護制度せいかつほごせいど
  3. 3老齢年金制度ろうれいねんきんせいど
  4. 4継続雇用制度けいぞくこようせいど
  5. 5後期高齢者医療制度こうきこうれいしゃいりょうせいど
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正答せいとう:1

正解せいかいは1です。Aさんは初期しょきのアルツハイマー型認知症がたにんちしょうと診断しんだんされ、「今後こんご、駐車場収入ちゅうしゃじょうしゅうにゅうの管理かんりができなくなることが不安ふあんだ」と話はなしています。成年後見制度せいねんこうけんせいどは、判断はんだんする力ちからが弱よわくなった人ひとに代かわって、お金かねや財産ざいさんの管理かんり、契約けいやくなどを支ささえる制度せいどです。子こどもも親族しんぞくもいないAさんにとって心強こころづよい仕組しくみです。
1.正解せいかいです。
2.生活保護制度せいかつほごせいどは生活せいかつに困こまっている人ひとを支ささえる制度せいどで、毎月まいつきの収入しゅうにゅうがあるAさんには合あいません。
3.老齢年金制度ろうれいねんきんせいどは年としをとったときにお金かねを受け取うけとる制度せいどで、管理かんりを助たすけるものではありません。
4.継続雇用制度けいぞくこようせいどは、定年ていねんのあとも働はたらき続つづけるための制度せいどです。
5.後期高齢者医療制度こうきこうれいしゃいりょうせいどは、医療いりょうにかかるときのしくみに関かんする制度せいどです。

問題もんだい118

その後ご,Aさんは認知症にんちしょう(dementia)が進行しんこうすることを心配しんぱいし,介護支援専門員かいごしえんせんもんいん(ケアマネジャー)に相談そうだんして,同おなじ市内しないのD介護付かいごつき有料老人ゆうりょうろうじんホームに転居てんきょすることになった。転居てんきょしてから2年後ねんご,Aさんの認知症にんちしょう(dementia)の症状しょうじょうは進行しんこうしてきた。Aさんの担当たんとうとなったE介護福祉職かいごふくししょくはサービス担当者会議たんとうしゃかいぎで,「現在げんざい,Aさんの,認知症高齢者にんちしょうこうれいしゃの日常生活自立度判定基準にちじょうせいかつじりつどはんていきじゅんは,ランクⅢaと考かんがえられる。そこで,このランクに合あった介護計画かいごけいかくを立案りつあんしたい」と提案ていあんし,他職種たしょくしゅの承諾しょうだくを得えた。

次つぎのうち,Aさんの介護計画立案時かいごけいかくりつあんじにE介護福祉職かいごふくししょくが意識いしきする,認知症高齢者にんちしょうこうれいしゃの日常生活自立度判定基準にちじょうせいかつじりつどはんていきじゅんⅢaに該当がいとうする状態じょうたいとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1日常生活にちじょうせいかつが自立じりつしている状態じょうたい
  2. 2見守みまもりがあれば自立じりつできる状態じょうたい
  3. 3日中にっちゅうを中心ちゅうしんに意思疎通いしそつうの困難こんなんさがみられ,介護かいごを必要ひつようとする状態じょうたい
  4. 4意思疎通いしそつうの困難こんなんさが頻繁ひんぱんにみられ,常つねに介護かいごを必要ひつようとする状態じょうたい
  5. 5専門医療せんもんいりょうの導入どうにゅうが必要ひつような状態じょうたい
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正答せいとう:3

正解せいかいは3です。認知症高齢者にんちしょうこうれいしゃの日常生活自立度判定基準にちじょうせいかつじりつどはんていきじゅんのランクⅢは、意思疎通いしそつうの難むずかしさや生活せいかつの支障ししょうがみられ、介護かいごが必要ひつような状態じょうたいです。そのうちⅢaは、その状態じょうたいが日中にっちゅうを中心ちゅうしんにみられるものをいいます。夜間やかんを中心ちゅうしんにみられる場合ばあいはⅢbです。
1.日常生活にちじょうせいかつがほぼ自立じりつしている状態じょうたいは、いちばん軽かるいランクにあたります。
2.見守みまもりや注意ちゅういがあれば自立じりつできる状態じょうたいも、Ⅲより軽かるい段階だんかいです。
3.正解せいかいです。
4.意思疎通いしそつうの困難こんなんさが頻繁ひんぱんにみられ、常につねに介護かいごを必要ひつようとする状態じょうたいは、Ⅲより重おもいランクです。
5.専門医療せんもんいりょうが必要ひつような状態じょうたいは、ランクMとして別べつに区分くぶんされます。

問題もんだい119

D介護付かいごつき有料老人ゆうりょうろうじんホームに転居てんきょしてから3年ねんが経過けいかした。Aさんの認知症にんちしょう(dementia)の症状しょうじょうは,さらに進行しんこうしてきた。D介護付かいごつき有料老人ゆうりょうろうじんホームでは,施設しせつの方針ほうしんとして,新あらたにパーソン・センタード・ケアを取り入とりいれることになった。

次つぎの記述きじゅつのうち,E介護福祉職かいごふくししょくが介護計画かいごけいかくを見直みなおすときの方向性ほうこうせいとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1認知症にんちしょう(dementia)の人ひとの共通点きょうつうてんに着目ちゃくもくしたケアマニュアルをつくる。
  2. 2認知症にんちしょう(dementia)を治療ちりょうする。
  3. 3認知症にんちしょう(dementia)の人ひとのその人ひとらしさを支ささえる。
  4. 4認知症にんちしょう(dementia)の人ひとを特別とくべつな存在そんざいとして保護ほごする。
  5. 5行動こうどう・心理症状しんりしょうじょう(BPSD)をなくす。
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正答せいとう:3

正解せいかいは3です。パーソン・センタード・ケアは、認知症にんちしょうのある人ひとを一人ひとりの人ひととして尊重そんちょうし、その人ひとらしさを大切たいせつにする考え方かんがえかたです。生活歴せいかつれきや好このみ、本人ほんにんの思おもいを中心ちゅうしんにおいて支援しえんを組み立くみたてます。E介護福祉職かいごふくししょくが介護計画かいごけいかくを見直みなおすときも、この方向性ほうこうせいが中心ちゅうしんになります。
1.共通点きょうつうてんだけに着目ちゃくもくしたマニュアルでは、一人ひとりひとりの違ちがいが見みえなくなります。
2.認知症にんちしょうを治療ちりょうするのは医療いりょうの役割やくわりで、この考え方かんがえかたの方向性ほうこうせいではありません。
3.正解せいかいです。
4.特別とくべつな存在そんざいとして保護ほごすると、対等たいとうな一人ひとりの人ひととして尊重そんちょうすることから離はなれてしまいます。
5.行動こうどう・心理症状しんりしょうじょう(BPSD)をなくすことが目的もくてきではなく、その背景はいけいにある思おもいを理解りかいすることが大切たいせつです。

(総合問題そうごうもんだい3)次つぎの事例じれいを読よんで,問題もんだい120から問題もんだい122までについて答こたえなさい。

〔事例じれい〕Aさん(42歳さい,男性だんせい)は,知的障害ちてきしょうがいがある。父親ちちおや(72歳さい)と二人暮ふたりぐらしをしている。半年前はんとしまえ,Aさんに血便けつべんがみられたため病院びょういんを受診じゅしんしたところ,大腸だいちょうがん(colorectal cancer)と診断しんだんされ,S状結腸じょうけっちょうストーマを造設ぞうせつした。パウチの交換こうかんに支援しえんが必要ひつようとなり,退院後たいいんごは父親ちちおやが自宅じたくで介護かいごをしていた。父親ちちおやの介護負担かいごふたんが大おおきくなったため,居宅介護きょたくかいご(ホームヘルプサービス)を利用りようすることになった。

問題もんだい120

次つぎのうち,Aさんの正常時せいじょうじの便びんの性状せいじょうとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1水様すいようから粥状かゆじょう
  2. 2流動状りゅうどうじょうから液状えきじょう
  3. 3半流動はんりゅうどうから粥状かゆじょう
  4. 4泥状でいじょうから軟便なんべん
  5. 5軟便なんべんから固形状こけいじょう
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正答せいとう:5

正解せいかいは5です。Aさんが造設ぞうせつしたのはS状結腸じょうけっちょうストーマです。S状結腸じょうけっちょうは大腸だいちょうの出口でぐちに近ちかい部分ぶぶんなので、そこまでに便びんの水分すいぶんが十分じゅうぶんに吸収きゅうしゅうされます。そのため便びんは軟便なんべんから固形状こけいじょうになり、肛門こうもんから出でる便びんに近ちかい性状せいじょうになります。
1.水様すいようから粥状かゆじょうの便びんは、もっと手前てまえにつくられたストーマでみられます。
2.流動状りゅうどうじょうから液状えきじょうの便びんは、小腸しょうちょうにつくられたストーマでみられる性状せいじょうです。
3.半流動はんりゅうどうから粥状かゆじょうの便びんは、大腸だいちょうの始はじまりに近ちかい位置いちのストーマでみられます。
4.泥状でいじょうから軟便なんべんは、大腸だいちょうの途中とちゅうにつくられたストーマに近ちかい性状せいじょうです。
5.正解せいかいです。便びんの性状せいじょうが急きゅうに変かわったときは、体調たいちょうの変化へんかのサインとして観察かんさつします。

問題もんだい121

ある日ひ,訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)にAさんから,「今度こんど,父親ちちおやと温泉おんせんに行いくことになったが,便びんのにおいが気きになる」と相談そうだんがあった。

次つぎのうち,訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)がAさんに勧すすめる食品しょくひんとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1チーズ
  2. 2たまねぎ
  3. 3ヨーグルト
  4. 4にら
  5. 5アスパラガス
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正答せいとう:3

正解せいかいは3です。Aさんは父親ちちおやとの温泉旅行おんせんりょこうを楽たのしみにしていて、「便びんのにおいが気きになる」と相談そうだんしています。ヨーグルトは腸ちょうの中なかの環境かんきょうを整ととのえるはたらきがあり、便びんのにおいをやわらげるのに役立やくだつとされています。においは隠かくすよりも、食べ物たべもので体からだの中なかから整ととのえる工夫くふうが有効ゆうこうです。
1.チーズはにおいが強つよくなりやすい食品しょくひんです。
2.たまねぎもにおいのもとになりやすい食品しょくひんです。
3.正解せいかいです。
4.にらはにおいが強つよくなりやすいので、旅行りょこうの前まえは控ひかえるとよいです。
5.アスパラガスもにおいが強つよくなりやすい食品しょくひんといわれます。

問題もんだい122

ある日ひ,訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)がAさんの自宅じたくを訪問ほうもんしたところ,Aさんの父親ちちおやから,「地震じしんのニュースを見みたら,知的障害ちてきしょうがいがあり,ストーマの管理かんりが必要ひつような息子むすこに対たいする災害時さいがいじの対応たいおうが心配しんぱいになった」と相談そうだんがあった。訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)は,相談支援専門員そうだんしえんせんもんいんに状況じょうきょうを報告ほうこくし,相談支援専門員そうだんしえんせんもんいんとともにほかの利用者家族りようしゃかぞくに確認かくにんしたところ,同様どうように災害時さいがいじの不安ふあんを感かんじている親おやが多おおく,この地域ちいきでは個別避難計画こべつひなんけいかくの作成さくせいが遅おくれていることがわかった。そこで,訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)はこの課題かだいを地域ちいきの課題かだいとしてとらえ,サービス提供責任者ていきょうせきにんしゃや相談支援専門員そうだんしえんせんもんいんとともに対応たいおうすることを確認かくにんした。

次つぎのうち,この地域課題ちいきかだいの検討けんとうを働はたらきかける場ばとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

(注ちゅう)「協議会きょうぎかい」とは,障害者しょうがいしゃの日常生活及にちじょうせいかつおよび社会生活しゃかいせいかつを総合的そうごうてきに支援しえんするための法律第ほうりつだい89条じょうの3第だい1項こうに規定きていするものである。

  1. 1協議会きょうぎかい
  2. 2運営適正化委員会うんえいてきせいかいいんかい
  3. 3介護保険審査会かいごほけんしんさかい
  4. 4障害者政策委員会しょうがいしゃせいさくいいんかい
  5. 5地方更生保護委員会ちほうこうせいほごいいんかい
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正答せいとう:1

正解せいかいは1です。個別避難計画こべつひなんけいかくづくりが遅おくれていることは、Aさんの家族かぞくだけでなく、この地域ちいきに共通きょうつうする課題かだいです。協議会きょうぎかいは、障害しょうがいのある人ひとの支援しえんについて、事業所じぎょうしょや関係機関かんけいきかんが集あつまり、地域ちいきの課題かだいを出し合だしあって検討けんとうする場ばです。一人ひとりの不安ふあんを地域ちいきの仕組しくみづくりにつなげる場ばとして最もっとも適切てきせつです。
1.正解せいかいです。
2.運営適正化委員会うんえいてきせいかいいんかいは、福祉ふくしサービスについての苦情くじょうを解決かいけつする仕組しくみです。
3.介護保険審査会かいごほけんしんさかいは、要介護認定ようかいごにんていなどへの不服ふふくを審査しんさする場ばです。
4.障害者政策委員会しょうがいしゃせいさくいいんかいは、国くにの障害者施策しょうがいしゃしさくについて意見いけんを述のべる委員会いいんかいです。
5.地方更生保護委員会ちほうこうせいほごいいんかいは、更生保護こうせいほごに関かんすることを扱あつかう機関きかんです。

(総合問題そうごうもんだい4)次つぎの事例じれいを読よんで,問題もんだい123から問題もんだい125までについて答こたえなさい。

〔事例じれい〕Aさん(50歳さい,男性だんせい,障害支援区分しょうがいしえんくぶん4)は,1年前ねんまえの交通事故こうつうじこの後遺症こういしょうで,右片麻痺みぎかたまひ,高次脳機能障害こうじのうきのうしょうがい(higher brain dysfunction),失語症しつごしょう(aphasia)となった。現在げんざいは障害者支援施設しょうがいしゃしえんしせつで生活せいかつしている。日中にっちゅうは,車くるまいすに座すわって過すごしているが,すぐに右肩みぎかたが下さがり上半身じょうはんしんは右みぎへ傾かたむいた姿勢しせいになる。ある日ひ,B介護福祉職かいごふくししょくがAさんに姿勢しせいの傾かたむきを直なおす方法ほうほうを伝つたえようとすると,Aさんは大声おおごえでどなり,物ものを投なげた。B介護福祉職かいごふくししょくは,以前いぜんからAさんとのコミュニケーションに悩なやんでいたため,C介護主任かいごしゅにんに相談そうだんすることにした。C介護主任かいごしゅにんの問といかけに答こたえるなかで,B介護福祉職かいごふくししょくは自分自身じぶんじしんの言動げんどうを振ふり返かえることができ,Aさんに伝つたわらない焦あせりと,子こどもに言いい聞きかせるような口調くちょうが,Aさんの感情かんじょうを害がいしていたことに気きづいた。その後ご,コミュニケーション方法ほうほうを工夫くふうし,Aさんに姿勢しせいの傾かたむきを直なおす方法ほうほうを説明せつめいし,同意どういを得えることができた。毎週まいしゅう,Aさんは妻つまとの面会めんかいを楽たのしみにしている。しかし,妻つまはAさんの将来しょうらいに不安ふあんを感かんじて,B介護福祉職かいごふくししょくに,「夫おっとの障害しょうがいについて,情報交換じょうほうこうかんや勉強べんきょうがしたい。そのようなところがあれば紹介しょうかいしてほしい」と相談そうだんした。

問題もんだい123

次つぎのうち,C介護主任かいごしゅにんがB介護福祉職かいごふくししょくへの対応たいおうに用もちいた手法しゅほうとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1コンサルテーション(consultation)
  2. 2コーチング(coaching)
  3. 3フォロワーシップ(followership)
  4. 4ティーチング(teaching)
  5. 5メンバーシップ(membership)
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正答せいとう:2

正解せいかいは2です。C介護主任かいごしゅにんは答こたえを教おしえるのではなく、問といかけによってB介護福祉職かいごふくししょくが自分じぶんの言動げんどうを振り返ふりかえる手助てだすけをしました。その結果けっか、B介護福祉職かいごふくししょくは、Aさんに伝つたわらない焦あせりと、子こどもに言い聞いいきかせるような口調くちょうに自分じぶんで気きづくことができました。このように相手あいての中なかにある答こたえを引き出ひきだす関かかわりをコーチングといいます。
1.コンサルテーションは、ほかの分野ぶんやの専門家せんもんかに助言じょげんを求もとめることです。
2.正解せいかいです。
3.フォロワーシップは、メンバーがリーダーを支ささえるはたらきのことです。
4.ティーチングは、知識ちしきややり方かたを教おしえる方法ほうほうです。
5.メンバーシップは、組織そしきの一員いちいんとして役割やくわりを果はたすことです。

問題もんだい124

B介護福祉職かいごふくししょくは,Aさんが車くるまいすで良肢位りょうしいを保たもつことができるように,クッションを使用しようすることにした。まず,B介護福祉職かいごふくししょくはAさんの上半身じょうはんしんを起おこし深ふかく座すわり直なおしてもらった。

次つぎのうち,B介護福祉職かいごふくししょくがクッションを挿入そうにゅうする位置いちとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1背中せなかとバックサポートの間あいだ
  2. 2左大腿部ひだりだいたいぶと座面ざめんの間あいだ
  3. 3両下腿りょうかたいとレッグサポートの間あいだ
  4. 4右大腿部みぎだいたいぶと左大腿部ひだりだいたいぶの間あいだ
  5. 5右上肢みぎじょうしと右みぎアームサポートの間あいだ
答こたえと解説かいせつを見みる

正答せいとう:5

正解せいかいは5です。Aさんは右片麻痺みぎかたまひがあり、すぐに右肩みぎかたが下さがって上半身じょうはんしんが右みぎに傾かたむきます。麻痺まひのある右上肢みぎじょうしは自分じぶんで支ささえられず、その重おもみで肩かたが下したに引ひっぱられます。右上肢みぎじょうしと右みぎアームサポートの間あいだにクッションを入いれると腕うでが支ささえられ、姿勢しせいの傾かたむきや肩かたの痛いたみを防ふせげます。
1.背中せなかとバックサポートの間あいだに入いれると、深ふかく座すわり直なおした体からだが前まえにずれてしまいます。
2.左大腿部ひだりだいたいぶと座面ざめんの間あいだに入いれると、左側ひだりがわが高たかくなり右みぎへの傾かたむきが強つよまります。
3.両下腿りょうかたいとレッグサポートの間あいだでは、上半身じょうはんしんの傾かたむきは直なおせません。
4.右大腿部みぎだいたいぶと左大腿部ひだりだいたいぶの間あいだは、脚あしの開ひらきを整ととのえる位置いちで、傾かたむきの改善かいぜんにはなりません。
5.正解せいかいです。

問題もんだい125

妻つまの相談そうだんを受うけたB介護福祉職かいごふくししょくがサービス管理責任者かんりせきにんしゃに報告ほうこくをしたところ,ある社会資源しゃかいしげんを紹介しょうかいすることになった。

次つぎのうち,B介護福祉職かいごふくししょくが妻つまに紹介しょうかいした社会資源しゃかいしげんとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

  1. 1福祉事務所ふくしじむしょ
  2. 2公共職業安定所こうきょうしょくぎょうあんていしょ(ハローワーク)
  3. 3家族会かぞくかい
  4. 4地域包括支援ちいきほうかつしえんセンター
  5. 5地域障害者職業ちいきしょうがいしゃしょくぎょうセンター
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正答せいとう:3

正解せいかいは3です。Aさんの妻つまは「夫おっとの障害しょうがいについて、情報交換じょうほうこうかんや勉強べんきょうがしたい」とB介護福祉職かいごふくししょくに相談そうだんしています。家族会かぞくかいは、同おなじような立場たちばの家族かぞくが集あつまり、情報じょうほうを交換こうかんしたり学まなび合あったりする場ばです。悩なやみを分わかち合あえるので、妻つまが感かんじている将来しょうらいへの不安ふあんをやわらげる支ささえにもなります。
1.福祉事務所ふくしじむしょは、生活保護せいかつほごなど福祉ふくしの相談そうだんや手続てつづきを行うおこなう機関きかんです。
2.公共職業安定所こうきょうしょくぎょうあんていしょ(ハローワーク)は、仕事しごとを探さがす人ひとのための機関きかんです。
3.正解せいかいです。
4.地域包括支援ちいきほうかつしえんセンターは、おもに高齢者こうれいしゃの相談そうだんを受うける窓口まどぐちです。Aさんは50歳さいです。
5.地域障害者職業ちいきしょうがいしゃしょくぎょうセンターは、障害しょうがいのある人ひとの就労しゅうろうを支ささえる機関きかんで、学まなび合あいの場ばではありません。

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出典しゅってん

確たしかめた日ひ:2026年ねん11月がつ6日むいか

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